文学フリマでの初小説の出品も終わって、次の作品に取り掛かっている、
今日この頃。一日四枚(原稿用紙換算)書くつもりはなかなかうまくいかない。
それでもなんとか60枚くらい書き進めて、そろそろ終盤というところまで来た。
今回も短編だ。
私はまだ、長編を書く力が無い。仲間たちは、優に250枚、300枚、多い人は
500枚クラス書いているが私にはまだそれはできない。
筆力、気力、構成力。まだまだ足りない。
でも、目指す。長編書けなければ、プロは目指せない。
だからまず、短編を書き連ねるのだ。そして、読む。
最近読んだ本で感銘を受けたのは、藤咲淳一さんの『攻殻機動隊S.A.C外伝』の三部作だ。藤咲さんは、プロダクションIGの人で、かの押井守の押井塾にもいた凄腕の脚本家、小説家、アニメ監督だ。アニメ『BLOOD+』の監督、やブラッドシリーズのノベライズもやっている。そんな彼が書いた攻殻の小説は、脚本家ならではの描写の上手さ。文学的な表現より、写実的で映像がそのまま浮かぶような的確な文章は無駄がなく、臨場感がある。そしてなにより、そこから紡ぎだされる、ストーリー構成はアニメをやっている人ならではの面白さが満載だ。
しかも、アニメ『攻殻S.A.C』の脚本も担当していたこともあって本作は、あのアニメ版攻殻の設定(キャラも含めて)を寸分もぶれることなく再現されている。
これには脱帽する。この作品は映像化されても全く問題ない。むしろして頂きたい。
ただ、徳間デュアル文庫から出ている本作。私は、申し訳ないことに、古本で購入した。デュアル文庫自体休刊しているようだからだ。
こういう作品が日の目を見ない???のは私としては不服だ。
だが、藤咲さんは、今どんどんいろんなことにチャレンジしているようだ。
今後の彼の作る作品に期待しよう。とりあえず、またアマゾンで他の小説もチェックしてみようと思っている。