朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

ホラー療法とフラッディング

最近ホラー映画を見ることが多くなった。誤解の無い様に言うが、私は、ホラー映画は好きではない。もちろん、時々見た『28日後』とか『28週後』とか、面白いと思ったホラーはいくつかはある。『エイリアン』とかもその範疇に入るか。子供の頃に見た『エルム街の悪夢』とかも少し面白かったな。でも、今私がやっていることは、そういうのとは違う。私はホラー映画は好きではない。むしろ嫌いなくらいかもしれない。

だけど、ホラー映画を見るようになった。それは、何故かというと私の恐怖心が強すぎることからなのだ。私には、強迫性障害があってその中でも売却病という私が付けた病気がある。それは、好きなものを購入したり、怖いようなものを購入した時に発症する。例えば、私は黒魔術とか中世の王室の秘め事みたいなものに興味がある。

それで、桐生操の本をしこたま買った。彼女たちの作品は、上記のようなことについて興味深い考察をしているからだ。しかし、それを買った次の日に恐怖に駆られるようになって、捨てたり、売ったりしてしまう。それが売却病だ。それだけでなく、自分の好きなものを買っただけでも、恐怖が起きるという奇妙な病気だが、今回は、とりあえず、怖い物に焦点をあてると、とにかく怖いものを一つ見つけると連鎖的に怖くなり、好きだった薄桜鬼のゲームとかブラッドザラストバンパイアとかほとんど怖くもないものも手放していく。本当に懲り懲りだった。そして私が考えたのは、少しくらいの事で怖がるのではなく、最高度の恐怖を自分に与えれば、些末な恐怖など怖くはなくなるのではないかと思った。

そして、私は、ホラー映画を見ることにした。以前も書いたことがあったと思うので、そのタイトルは列挙しないが、ジョージ・ロメロの『ゾンビ』から始まって、ダリオ・アルジェントの『サスペリア2』それからどんどん恐怖のレベルを上げていって、

最後は、サム・ライミの『死霊のはらわた』を見た。

もう、本当に辛かった。めっちゃ怖かったし、気持ち悪かった。でも、これらを見た私は、今までの所持していた『薄桜鬼』とか『ブラッドザラストバンパイア』とか全くなんてことなくなった。克服したのだ。

私は知らずとやっていたことだが、これは認知行動療法でいうところのフラッディングという療法ということを知った。もっとも不安を感じる刺激状況にさらすという療法で、例えると高所恐怖症の人をビルの屋上に連れていくようなやり方だ。

正直言っておすすめはできない。でも上手く乗り越えられれば最も効果があるかもしれない。そういうわけで最近も二本見た。一本は、ランベルト・バーヴァ監督の作品。(タイトルがやばいので書かない)もう一本はウンベルト・レンツィ監督の『ブラックデモンズ』ランベルト監督の方はジャッロ映画と言われる超常要素の無いホラーだったが、中々面白かった。あんまり怖くもなかった。ウンベルト監督の方は、ちょっとこれは、今の時代差別的で放映はできないだろう。でもスプラッターもあったので少し気持ち悪かったが、最後はハッピーエンドだったからよかった。(別にハッピーでなくてもいいんだけど)

ずーっとホラー映画を見てると段々嫌気がさしてくる。けれど、私は、大分慣れた。

もう大体のホラー映画は怖くない。しばらく見るのはやめようと思うが、また時々見るかもしれない。なんだかんだ言ってホラー映画が好きになってきたのかもしれない。

いや、好きというのは違うかな。興味があるということかな。

今後はスティーブン・キングとか、名作と言われるものを見ようかな。

ちなみにホラー療法というのは勝手に私が付けた名前である。