朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』三回目!私見シン・エヴァ(ネタバレなし)

本日4DX版『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見てきました。

初めての4DX体験。最初はグラグラと激しく動く座席や、衝撃、破裂音、そして光の演出にとまどって映画に集中できなかった。次第に慣れてきて楽しくはなってきましたが、4DXの感想としては、もういいかなと。やっぱり動くので映画に集中ができないというのがある。それから、値段がプラス1000円なので価格的にも少し高い。もちろん、映画とかなり細かいところまでシーンにリンクしているので、アトラクション的には面白いとは思うけど。(そういえば昔富士急ハイランドエヴァのアトラクションあったよね。評価は良かったみたいだけど行ってみたかったな。)1000円払う価値が無いとは思いませんが、私はIMAXでいいかなと思います。ドルビーアトモス版もあるらしいので、それも見てみたいと思いますね。

 

で、三回行った感想としては、何度見ても納得、感動します。私は、エヴァ直撃世代ではないので、(どの世代が直撃というかとは、私は放送当時14歳、(いわゆる中二病)くらいの人を考えています。私は、就職氷河期世代、まさにしくじり世代ではあります。)その世代もエヴァが直撃した人も多いでしょうが、今までエヴァを見てきて、それ自体を経験するような(シンジとシンクロするような)ことは無かったです。

殊に、旧劇場版に対してはあまり肯定的な感想は持っていなかったです。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が始まった時その印象は少し変わって、エンターテイメントにシフトしてきていることを感じました。それから『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を豊洲ユナイテッド・シネマで見た時、「もう、アニメ好き、オタクというのを恥ずかしがることは無くなった」と思いました。それほどの面白さ、エンターテイメントとしての上質な作りができてきたと感じました。

そして、期待した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、再び旧劇場版に戻ってしまう分かりづらさがありがっかりした思いがありました。その一年前に東日本大震災があり、エヴァQには、その影響があったともネットの記事で読みました。同じく震災当時に放送していた『魔法少女まどかマギカ』もその影響がなかったとは思えませんが。

それからいつまで経っても公開しない『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に対し、期待感はすこしづつ薄まってしまいました。そしてコロナウイルスの影響で延期したシン・エヴァがようやく公開が決まって、もちろんほのかな期待はあったけれど、また旧劇場版の様に難解で虚無的な作品になるのではないかという不安もありました。

そうして、ネタバレを回避して友人と行った劇場で、私は、それまでの否定的な印象は全て払拭されました。本当に全て昇華されたというか、全て救済されたという感覚を持ちました。救済されるというのは、まさにQや旧劇場版的な感じ方だと思われるかもしれませんが、私は今回のシン・エヴァは破の時に感じたエンターテイメントとしての高揚感ではなく、究極のデトックス効果のような映画に溶け込むような感じ方でした。

これは、今までに見たアニメでは感じたことのない印象でした。私は、『機動戦士Ζガンダム』を最も愛し、そして『機動戦士ガンダムユニコーン』をそれと同じくらい評価してきました。その二作を超える作品は今後ほとんど無いだろうと思っていました。(『コードギアス反逆のルルーシュ』は、エンターテイメントとしての面白さとして、三番目に位置していました。)しかし、シン・エヴァはもちろん私の聖典としてのゼータを超えることはないけれど、ユニコーンと同等、それに勝るとも劣らない作品として私のアニメ体験に刻まれました。同じアニメの劇場版を三度も見に行ったことは、私は今までにありません。今後二度、三度鑑賞しても、感動が薄れることは無いというくらいに思っています。これは、『劇場版鬼滅の刃』に二度、三度劇場に行くファンと同じ感覚なのでしょうか。逆に私は、『鬼滅の刃』も好きで劇場版も見ましたが、まだ一度しか行っていません。私の中では鬼滅の刃よりエヴァの方にシンクロしたみたいです。

「さらば、すべてのエヴァンゲリオン」という副題のようにエヴァンゲリオンという映画はこれで終わりなのかもしれませんが、私の中でエヴァはこれからもずっと残っていく作品になりました。「ありがとうエヴァンゲリオン庵野監督。そしてこれからも素晴らしいアニメを作って行ってください。」そう言いたいと思います。