朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

シン・エヴァ五度目!そして『愛、アムール』

今日は、友人が有給を取って、シン・エヴァを見てきた。(ネタバレを少し含みますので未見の方は注意)

友人は二度目で私は五度目である。先日の『庵野秀明スペシャル プロフェッショナル仕事の流儀』を見てもう一度みたいと友人が言っていた。私は即それに賛成した。

しかし、前回四度目の時不覚にも寝てしまい、でも舞台挨拶が見れたのでそれはよかったが、今回は、締めの五度目と思い、絶対に寝るまいと朝コーヒーを飲んで臨んだのだが、やっぱりかなり眠気が襲ってきてしまった。第三村までは良かったがヴンダーにシンジが戻るあたりからどんどん眠くなり、しかし堪えに堪えてラストまで寝ずに見届けました。お疲れ様です。私。その葛藤のせいで、映画館を出てから少し調子が悪かった。

でも、友達が「シン・エヴァ良かった! なんで一回目だめだったのだろう」といってくれたので私は満足した。しかし、そんな愛するシン・エヴァなのに何故寝る?

いや、あれは四度、五度見るものではない。いや、私は必ず円盤を買ってまた見るだろうけど、立て続けに見るものではない。シン・エヴァの良さは、起伏の少ないストーリー展開にあるのだ。対照的な『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』とは違う。

いつまでも立ち上がらない、シンジ、そして第三村のほのぼのしたドラマ。魅力のないエヴァ7号機とかエヴァインフィニティ、そして最後のTV版を彷彿させるゲンドウの独白。これらは序や破のようなはらはらする展開ではない。だけど、そこが良かった。良かったのだけど、立て続けに見ると、もう分かっているので眠くなる。

それは映画に魅力が無いのではなく、シン・エヴァはエンターテイメントではないのだ。むしろ文学的要素がある作品だと思う。だから、寝てしまった私を許してほしい。

でも、映画が終わった後満足してくれた友人とエヴァ庵野監督について色々と語るのが凄く楽しかった。貴重な有給を取って、一緒に見てくれた友人に感謝する。

そして、帰宅して『愛、アムール』(ネタバレ少しします)を見た。エヴァとのつながりでいうと、フランスということになるが、別に繋げたつもりはない。とにかく、私は、ミヒャエル・ハネケ監督の作品を今三本借りているので見なくてはならなかった。先日久々に『隠された記憶』を見てものすごく面白かったので借りたのだ。『愛、アムール』はカンヌでパルムドールを取った作品らしい。どんなものかと見てみたら、老夫婦の手術に失敗した妻が片麻痺になり、そして認知症が進行していく妻をひたすら老々介護する夫の話だった。

めちゃめちゃ淡々としている。ハネケ作品は、『隠された記憶』以外だともう一つのパルムドール作品『白いリボン』を見たことがあるので、その手法は何となく分かる。けど、これ、ずっと介護の話じゃん!私も、一応介護の資格は持っていて、五年くらい介護の仕事をしていた経験があるので、これを見て、改めて家族で介護することしかも老いてからの介護の難しさを実感させらた。ってそれが映画?ドキュメンタリーでいいじゃん!と思ったら。

やっぱりハネケ監督はやってくれました。ラストです。驚愕の。私は、エヴァに続き見ていたので目が覚めました。介護を生々しく描いているところもつまらなくはなかったけれど、それでは終わらないんですね。これがパルムドールか!

ちょっと奥さんの進行早すぎないかな?とかそういう疑問はあったけれど、最後まで見てやっぱりハネケ監督面白いなと思った。後、『セブンス・コンチネント』という映画も借りているのでそれも楽しみだ。

しばらくハネケ作品を探して見ようと思う。