今日は、なんてことのない火曜日。それにしてもお客様多いな。しかし、売り場が散々だったので、埋めることに精一杯だった。疲れた。
それはさておき、先日、借りたミケーレ・ソアヴィ監督の『デモンズ3』とミヒャエル・ハネケ監督の『隠された記憶』を見た。
『デモンズ3』は、ずっと見たかった作品で、ようやくレンタルできた。
怖さ、様式美、ストーリー、三拍子揃っていたが、最後のストーリーに若干の難があった。尺が短いので、細かいところまで描ききっていない。もう少し、時間を長くして、崩落していく様を見せてもよかった。でも、様式美というのは、とても高い点数をつけられる。やっぱり古いゴシック建築の教会が舞台なので、それだけで美と恐怖が醸し出される。それから悪魔の描き方も象徴的だったり、表現が凝っていた。怖さというと、まあ、それなりなのだが、やっぱりもう少し長く見たかったというのが一番の感想だ。
その点、次作の『デモンズ4』は尺がしっかりとられていて、見応えもあった。
この作品。私が浪人生時代の時たまたま、深夜にテレビをつけたらやっていた。当時は
、夏休みシーズンの深夜にホラー映画をテレビ放送することが多かった。
『サスペリア』もその時見た。それで、教会が舞台のホラーということでとても印象に残っていた。25年以上経って見返すことになるとは思わなかった。昔は、テレビも無茶なこと結構やっていたよな。
次の感想は、鬼才ミヒャエル・ハネケ監督の『隠された記憶』この作品も既に見ていたもの。映画館で三年前くらいに見た記憶がある。今回デモンズ3とセットで借りたが、これは、なんとも下手なホラーより怖い。
私は、この作品の主人公の俳優ダニエル・オートゥイユが『王妃マルゴ』でもいい演技をしていて、好きになっていた。奥さん役のジュリエット・ビノシュも美しい。
誰が送ってくるのか分からない、幼稚で気色悪い絵とビデオテープ。見ていく内に謎が解けるのかと思ってずっとみていると、唐突に終わる。一体誰が?それはハネケ監督も言っている様に、観客に委ねられているという。フランスのアルジェリア統治時代の歴史問題も孕んでいるので深い読みが要求される。もっと歴史の勉強しておかないと。
同じ民族的問題を持っている『白いリボン』も見たことはあるが、もう一度見てみようと思う。私は、ハネケ監督が気に入ってしまい、三本ほどハネケ作品をレンタルしてみた。楽しみだ。