朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

フラッディング!『オペラ座血の喝采』を見て。

オペラ座血の喝采』をレンタルで借りて見た。

はっきり言わせてもらうが私は、ホラー映画は好きでは無い!

元々怖がりだから耐性も無いし、幼少期に見た『悪魔のいけにえ』はトラウマに

なっている。だが、見る!それはどういう意味があるのか。

はっきり言おう!認知行動療法だと!曝露反応妨害法であると!そして、その極みであるフラッディングであると!

私は、ちょうどこれを2021年によくやっていた。過去の記事にもそれを書いていたと思う。ジョージ・ロメロの『ゾンビ』からサム・ライミの『死霊のはらわた』、最近のA24作品『ミッドサマー』まで。

その頃はたくさん見ていた。そのうちに麻痺してきて、友達にはホラー好きと思われている。だが違う!いくら見ても好きではない!自分の病気を治すために見るのだ。

だが、それは功を奏して、今では、ホラー耐性がついてしまった。そのうち、嫌いが好きになって……。とまでは行かないが。時々見たくなる。ホラーってそういうものじゃない?そう言えば今回の文学フリマで書いた小説もホラーになってしまった。初めはそのつもりなかったのだけど。

前置きが長くなったが、今回見た、オペラ座血の喝采。本当は夏のホラーまつりで映画館のレイトショーでみるつもりだった。しかし、その時期の不調と、友人を誘ったが断られたため、断念していた。しかし、ゲオにはあった!ゲオ!凄い!しかも、レンタル2本無料クーポンで借りることが出来た!実質送料300円弱だけ!

そして、こんな天気のいい日曜日に、部屋の雨戸をしめて暗がりで見ていた。

いやー。古典といえどダリオ・アルジェントは凄いや、アメリカンホラーには無い様式美、そして、ゾクゾクするような展開、殺人シーン。私が彼の作品に出会ったのはもう三十年近く前、当時は、夏休みの深夜に民放でホラー映画を放送することがよくあった。(いまは、規制が厳しいからやらないのだろうけど、逆に動画サイトとかSNSとかでそういうのが見られるようになってしまったのだから、規制なんかしてもあまり意味はないと思うが)そこで見たのがアルジェントの『サスペリア』だった。浪人生だった私は、勉強のあとにそれを見て身震いしていた。ただ怖いだけじゃなく、何か文学的な要素が込められているのが彼の作品の印象だ。そして、年齢を経るたびホラーが見れなくなっていたのだけど、バイオハザードとかそういうホラーには興味が出なかった。

『エイリアン』シリーズは好きだけど。そうして、何十年も経って私は、病気になり、治療のためにホラー映画を使用するようになった。

ホラー療法と名付けた。要するに強度の曝露反応妨害法である。2021年のホラー療法のときに『サスペリア2』を見た。思ったよりコミカルで拍子抜けしたが、それでも、怖いことは怖かった。監督ではなかったが、これも浪人時代に見たアルジェント脚本の『デモンズ3』これは、私の中では傑作である。古い教会で起こる悪魔信仰の怪異。今回のオペラ座にも通ずるが、普段聖なるもののある場で悪魔が出現するという異端的な所が私のツボを突いた。私の好きなゲーム真・女神転生シリーズにも近い。

そんなこんなで昼を迎えた。外は快晴。ホラー映画の余韻も吹き飛ぶ。やっぱりホラーはレイトショーでないほうがいい。