朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

少ない。

2021年の投稿が比較的頑張っていたころだと思いざっと見返してみた。

そうしたら、ほとんどが映画やアニメの感想文だった。

殊に、あの時期ミヒャエル・ハネケ監督の作品にめちゃめちゃハマっていて、

配信などではほとんど無いので、ゲオのDVDレンタルで借りてほぼコンプリートした。

ハネケ監督は、人間の内奥を見つめ続ける監督だ。作品もとてもセンシティブだが、難解というわけではない。だが、人間の下劣さ、崇高さ、いじましさ、哀しさを描いているからとても心にグッと来る。私は、ハネケ監督の作品の中では、『隠された記憶』が好きだ。

(あらすじ)主人公の家の外観を静止画で撮り続けているビデオが彼の家に送られてくる。ただ、家を録画しているだけの映像だが、それと一緒に子供が描いたような、残酷な落書きも一緒に添えられている。主人公(ダニエル・オートゥイユ)とその妻(ジュリエット・ビノシュ)は気味悪がっているが警察などに言っても拉致があかない。そのうちビデオテープは、彼の実家の家の映像になり、不安になった主人公は、実家に向かう。

そして、彼は、子供時代にアルジェリア難民の子供が実家に住んでいたことを思いだす。それは、彼が思い出したくない記憶だった。主人公は、その当時の子供を探そうとするが……。

ちょっと雑な解説であまり伝わってこないかもしれないが、とにかくずーっと静かな展開が続く。そして、最後の最後で客を落とし穴に落とすようなそんな作品だ。そういうのは、ハネケ監督の十八番だ。

本当にヘドが出るような作品もある。『ファニーゲーム』だ。もう、これは許せない。二度と見たくない。ファニーゲームは、じつは『ファニーゲームU.S.A』というリメイク版があるのだが、私がハネケ監督の作品で見ていないのはこれだけだ。

多分アメリカナイズされていれば少しは見れるかもしれないのだが、やはりあの不快感を味わってしまうと中々手が届かない。

と、そんなことを2021年頃の日記は書いていた。最後に書いたのが『大ベルセルク展』だったな。そこから二年が経ったよ。その後も書いてはいたけれど、消し続けてきた。

そんな、弱さとはさよならさ。若干強迫は残っているけれど、大丈夫。ライフワークにするんだ。