朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

アニメ『86-エイティシックス-』期待値急上昇!(若干ネタバレ)

今季のクールで見ているアニメは、『不滅のあなたへ』と『86-エイティシックス』です。『不滅のあなたへ』はとても丁寧に描かれた物語で作画も申し分ありません。キャラクターも魅力があって、漫画を見ていない私は先が気になります。

しかし、もう一つの作品『86-エイティシックス-』は、始めは単に私の趣味に合いそうということで見ていただけでした。なんとなくコードギアスっぽいところがあったり、設定も近い(ギアスでは日本と架空の国が舞台でしたが)ので見ていました。ですが、今回の四話を見て私は、胸にナイフを突きつけられるような気がしました。舞台は架空の国サンマグノリア共和国。隣国・ギアーデ帝国の無人戦闘機械に対抗するため共和国は無人機と称しながらエイティシックスと呼ばれる被差別民を戦場に送り込んでいた。そのエイティシックスを外部から指揮するのが共和国女性軍人のヴラディレーナ・ミリーゼ少佐。その指揮の下、隊長のシンエイ・ノウゼン率いるスピアヘッド戦隊が戦場でジャガーノートに搭乗し戦うが、戦場は、凄まじく厳しいもので日々戦死者を生むような状況だった。共和国は、エイティシックスを認知せず、人間として扱っていない。表向きは、無人機対無人機というプロパガンダだが、実のところは、日々エイティシックスと呼ばれる人間たちが死んでいく。

ヴラディレーナ(レーナ)は、父の遺志を継ぎエイティシックスたちを人間的に扱おうとするが、それが逆に彼らの反発を買う。馴れ馴れしく接していながらも結局は、安全で安寧な場所からレーナは彼らに指示を与えているだけだった。そして、その欺瞞にも気付くこともなく。ここまでが、これまでの話だったが、私は、この作品を見て、驚愕した。まさにこれは日本そのもののことなんじゃないかと。私は、憲法9条の改正に対しては慎重だ。変えて欲しくない。変えた時に戦争にまきこまれたとしたら、それは取り返しのつかないことになる。しかし、私は、日々TV画面やインターネットで香港や新疆ウイグル自治区ミャンマーのことを見聞きしながらも胸は痛めているが、実際の所何もできていない。あんなにも無実の人たちが無残に殺されているのに結局は、何もできていない。エイティシックスと関わっているレーナの方がずっと立派だ。だから、私はこのアニメを見て、ショックを受けた。これは、この国の状況を反映していると。そうして考えようと思った。少しでも考えようと。情報を集めようと。結局、私は、レーナ以下のことすらできない。私達に何ができるのだろうか。せめて知ることそして書くことを続けよう。