これって昔、しっかり書いた気がする。
同人誌でも『私の好きなアニメ10遍』というタイトルで上梓した。
だけど、せっかくだから、久々に軽くやってみようと思う。
1『機動戦士Zガンダム』
もう一度見直そうと思う。10周はしたかな。でも、ここまで来て、もう一度見直すべきだと思った。なぜ、カミーユがああなったか。なぜ、あのようなラストになったか。最近映画館で新約Zの第三部を見たのだが。エンターテイメントとしては、楽しかったが、やはり文学作品としては、全くTV版にくらぶべきものではなかった。中学の時、小説版を読んだのが衝撃的だった。運良くその時にTV版が再放送がされ。朝の8時くらいだったか。ビデオに予約をして見た。その前にファーストもやっていて、zのあとはzzだった。
絶対Zを超えるガンダムは生まれないと思っていたが、とうとうそれを超える作品が0年代に現れた。もちろん、1位と言っても過言ではないが、やはりトラウマになったのはZなので2位ということに。それでも、Zで失った希望をユニコーンは、完璧に蘇らせてくれた。福井晴敏さんという素晴らしい才能が生み出した奇跡のガンダム。富野ガンダム以外で、富野ガンダムを超えたガンダムは、これしか無いのではないか。
ミネバがあのように育ったことにドズルとゼナはあの世で喜んでいることだろう。
とにかく美しい映像と緻密に組み込まれたストーリー構成、そしてキャラクターの生々しさと感情の機微。そしておなじみのセリフや懐かしいモビルスーツも登場して、玉手箱のようなガンダムだった。
3『PSYCHO−PASS』
虚淵さんは、すげーよ。塩谷監督とか本広総監督がいたからこそだろうけど。それでも、虚淵さんの脚本は、見るものを地獄にも天国にも連れて行く。(たいてい地獄だが)何が凄いって。それは、まず、見るものを引き込むストーリー展開。設定。キャラクターの重厚さ。衝撃的なシーン。残忍で狡猾で、それでいて美しい敵。誠実で生真面目な相棒とかつては同じだったが、猟犬になり下がり、ひたすら執拗に犯罪への憎しみを加速させていく準主役。そして、常にサイコ パスで正常値を守り続ける法を体現したようなだが、人らしい心も持つ主人公。こんな作品は、10年に一度くらいしか出ないだろう。2012年放送で10年近く経つが、この作品に匹敵するのは。うーん。
鬼滅の刃ということになるのだろうか。
4『シュタインズゲート』
アキバ好きのおたくだったら絶対見ておかなくてはいけない作品。今では、古くなってしまったが、飛び交うヲタ語、@ちゃんねる用語(作品では2でないので)。本当に中二病の幸せな日常から主人公たちの未来と命と運命が錯綜する見ている者の度肝を抜くストーリー。切ない恋心、熱い友情、渦巻く陰謀。どこを切り取っても面白い金太郎飴のうような作品。視聴者の意表をつく物語の構成は見るものを飽きさせない。ラストは、誰もが涙を禁じえない。
5『中二病でも恋がしたい』
これは、何というか、私は完全にヒロインの小鳥遊六花に恋をしてしまった。
素晴らしい。オタク賛美の作品。優しい、切ない、時折笑える物語。
全く現実の学園生活の話なのだが、イメージが爆発してそれがファンタジーやSFのようなシーンを作り上げる京アニのクオリティは本当に凄い!
小さな恋の物語も妄想を膨らませると、世界も席捲してしまうような温かい作品になる。