朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

ラクスと愛とポンポさん

前回、映画大好きポンポさんというタイトルを付け、次に感想を書くつもりだったが、

今、巷で騒がれている『ガンダムシードフリーダム』を見てきて、そのインパクトにやられてしまったので、まずそれを先に書くことにした。それと、ポンポさんとの対比も考えてみたい。両作品のネタバレを含みますので、未見の方や知りたくない方は、お引き取りください。

まず、今回の『劇場版ガンダムシードフリーダム』、なんというか度肝を抜かれるストーリー展開になっていた。テーマは”愛”ということでまさに愛が全面に放射されていた。コンパスという新たな組織をラクスが立ち上げそれ自体は、まさに00のソレスタル・ビーイングと似ている。やはりここにもオマージュがある。総裁のラクスを筆頭に、戦闘部門でキラ、シン、ルナマリア、新登場のアグネス、またデスティニーで登場した三連星もいる。それらが各地の紛争に軍事介入するのだが、そこまでは、まだモビルスーツ戦を楽しませてくれた。新しいキラの機体ライジングフリーダ厶ガンダムは、ヒーロー然としてない。これは、Zで言うところのガンダムMKⅡを彷彿とさせる。だが、それから新興国ファウンデーションに移ってから、ラブコメが始まる。オルフェというその国の王子?らしき人物がラクスに異様に構い始め、そこからそのオルフェの部下のシュラもアグネスに秋波を送る。ルナマリアとシンは前回の続きで付き合っている様になっているが痴話喧嘩状態。キラは、オルフェに圧倒されてヘタレっぷりをみせている。もう前半40分くらいで私は、眠くなり出した。先に見たサークルの友人に聞いたところ「シードじゃない」と言っていた。まさにそうだ!確かに今までガンダムシードには恋愛描写は多かった。だが、それは、物語を深め面白くさせるためのスパイスだった。寧ろ前作までは恋愛よりも友情を重視していた趣がある。しかし、今回のフリーダムは恋愛がもろにメインになっていた。私は面食らった。だが、それも見ていくにつれて私は福田己津央マジックに掛かっていく。恋愛を基軸とした人間関係から段々と謎が解けてきて、ラクスの毅然とした態度が神々しく見え、そしてラクス構文と言われている、「必要だから愛するのではありません! 愛しているから必要なのです!」という名言が飛び出した頃は、私はラクスの虜になっていた。そうだ!このフリーダムの主人公はキラではなく、ラクスなんだ!そう思った。それからモビルスーツ戦になっていくと加速度的にそう言った人間関係やら恋愛感情やらが進み、そこにふさわしいモビルスーツがバンバン登場して、キラの最強のフリーダムも帰ってきた。前半の眠気は吹き飛び、私はスクリーンに釘付けになった。前評判や情報を入れずに鑑賞した今回の劇場版シード、そこには、福田己津央監督の20年に渡る思いが詰まっているのだと思った。奥さんのこともあっただろう。そして、田中理恵。彼女はまたしてもシードで花開いた!最後は満足して劇場を後にできた。個人的には、ルナマリアが好きなので角が取れたシンと上手くやっているようで嬉しかった。ルナとアグネスの戦闘シーンもZのオマージュだったな。

と、ここまでがガンダムシードフリーダムの感想。その前にdアニメで見た『映画大好きポンポさん』についても少し言及しよう。この映画は、冴えない映画オタクで、映画プロデューサーのポンポさんの付き人ジーンが主人公。映画自体はアメリカナイズしているのにキャラデザはSAOのキャラデザもやっていた足立慎吾さんの手に掛かると可愛らしくポップになる。そしてポンポさん自身もまさにキュートな二次元キャラ。しかし、主人公はジーンなのだ。そして、これまた冴えないヒロインのナタリーは駆け出しの俳優。その二人がポンポさんのお眼鏡に叶って、ジーンは監督に抜擢、ナタリーをヒロインに仕立て上げ、(主演は、マーロン・ブランドみたいな名前のマーティン・ブラドック)映画作りが始まる。私は、映画の裏側など全く知らない人間だったので、フィルムの編集場面や撮影機材、舞台、そういったものが二次元キャラでしかもリアルに描かれていることに感動した!シードとは全く毛色の違う作品だが、エンターテイメントとしては、どちらもジャパニメーションだ。でも、ポンポさんはそれをあえてハリウッドの様なニャリウッドを舞台にしていることでとっつきやすくそれでいて深みのある作品にしたのだと思った。さて、今日のブログはここまでにしようと思うが、最後に、私は、フラッディングを試みている。その言葉を知る必要は無い。私は、まだ、戦いの最中ということだ。できるならお正月頃に戻りたい。けれど、それは、無理なこと。タイムリープはしない。だから、挑むんだ!面倒だけどね。