朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

沈黙は金、言わぬが仏

言わなければ、角が立つことも無かった。火に油を注ぐことにもならなかった。ただ、肯定して、全てを受け入れてしまえば傷つくことも無かった。

それでも、私は言ってしまう。それは性だ。何故言ってしまったのか。己の正義心と言えば聞こえは良い。しかし、そうではないと思う。私は、自己の保身のために友達に箴言めいたことを言ってしまったのだ。それでもそれを修正することはしなかった。私にも一分の理はあるからだ。友達を責めた訳では無い。だがそう捉えられたかもしれない。ここに病が入り込む。もし、私に精神の病がなければ、友人にもそれがなければ、私達はそれほど傷つくことも無いだろう。しかし、病は、そこここに配置されているのだ。だから苦しい。だけども、私は、理知的でいたいと思う。それが角を立たせることになっても。情に棹さすのは望まない。仕方無い。理性というものは、結局の所、情動には敵わない。そうだとしても私はそれに従う。堀北鈴音の様に。だが、悲しいかな。私は堀北鈴音ほど知的に優れてはいない。私を守り抜く知性は、文章だ。この文章に賭ける。けれど、それも大した武器にはならない。だけど、こうして文章化して整理することで、私のメンタルは保つことができる。何故言ってしまったのか?今更後悔してももう遅い。それに私は言ってしまったことが間違っていたとも思っていない。だから、理性を磨こうと思う。平野啓一郎が自分の弱点を克服するために「知的になろうと思った」と言っていた。私も同い年の、知性では到底及びもしないが、彼に倣う。