朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

あの日

今日は、3月11日。東日本大震災が起きた日。

私は、その日嫁とガンダムユニコーンブルーレイディスクをこたつで見ていて、二人共そのまま寝てしまっていた。その時、いきなり激しい揺れが起こり、次第に強まっていく。私達は、二匹の犬と共に、取るものもとりあえず外に出た。

外に出ると再び揺れが起こり、家の前の倉庫の屋根が崩れ落ちるくらいの轟音を立てて

震えている。近くにいた自転車に乗った初老の女性が、私達に話しかけてきた。

「どうしよう、どうしよう。おじいちゃんを家に置いてきちゃった」

私達は、「気をつけて戻ったほうがいいですよ」と話す。女性は、おぼつかない足取りで来た道を戻っていった。すぐに私の家の近くにある産婦人科から妊婦さんたちが、ぞろぞろと出てきた。中にはベッドのまま外にでた患者さんもいる。それがあの日の始まりだった。なんとか家は無事だったので、すぐさまテレビをつけたら、恐ろしい映像がながれた。東北の街が津波に飲まれていく、そして、その後は、福島第一原発が、爆発した。私の記憶にしっかり残っているのがこの時の映像と体感だ。あとは、おぼろげながらにしか覚えていない。計画停電のことは覚えている。

私は、こんな記憶で3.11を風化させていた。去年の日記にもその前の年の日記にも、震災のことは書かれていなかった。

10年が過ぎた。メディアで色々な震災関連の番組や記事が報道されている。

やっと見つめ直す日がきたのだ。10年という節目。そんな年にしか私はあの時を記憶していなかった。だからせめて今からでも読む、見る、そして書いていこう。

あの日を忘れてはいない。でもあの日を風化させないように、記憶しておこう。