私には友がいた。溺愛し、まるでBLのように親しかった友が。
だが、その友はもういない。私が壊した。
そして、私には友がいる。かつてのような愛情ではないが、しっかとした信頼がある。
今は、その友がいる。もう壊しはしない。どんな時もおおらかな愛で私を包んでくれる。一番大切な友。昔の友にはもう会えない。会いたくない。私は変わってしまった。
そして、昔の友ももう昔とは違う。子を持ち、家族を養い、正規の仕事に就いている友たち。もう会うこともないだろう。私は、もう戻れない。
だけど、私には、友がいる。遠く離れているがずっと信じている人。もう何年も会っていない。だけど、必ず再会する。そうしたらまた会話が弾むだろう。私は、もうタバコは吸わないけれど。
私には、壊れた後の友達が一番大事だ。仲間たち。十年間活動を共にしている。その仲間たちを誰より頼りにしている。
失った人たち。取り戻したい友もいる。私の病の愚かさで失ってしまった友。
もしかしたら、取り戻せるかもしれない。私の病気が本当に治っているのなら。
そう。私には友がいる。壊れてしまったけれど、その友たちとは、繋がっている。
だから信じよう。私がどんなボロクソな人間になっても友達と言ってくれる友を。