朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

旧友と会う。

昨日は、声優学校時代の友達に会いに厚木まで行った。

朝8時半に出発して千代田線に乗る。幸い座れたのでipodを聞きながら仮眠状態のまま車両は進んでいく。千代田線は各駅停車なので遅い。終点の代々木上原にたどり着くまでずっと目を瞑っていた。朝は弱い。そこから小田急線に乗り換え厚木まで。所要時間およそ二時間。ちょっとした小旅行になった。駅について彼にラインをしたら改札まで迎えに来てくれた。彼に会うのは、八年ぶりくらいだった。スマートな体型を維持していて羨ましかった。そこから彼の車で地元のカフェレストランへ向かった。

厚木に来てまず思ったのは、空気がキレイ!そして、風光明媚な景色が心癒される。自然と家屋が調和して何とも言えない心地よさ。なんとなく新海誠の描く風景を思わせる。でも交通の便は悪いらしく車が無いと生活できないと彼は言っていた。

そして、カフェレストランへ。そこは、地元の食材を販売する市場が併設されていてこじゃれた店だった。おすすめのメニューがハンバーガーと窯で焼くピザだというので、私はハンバーガーを選んだ。遠くまで来てくれたからと言ってお昼をごちそうになってしまった。自然あふれる景色が窓ぎわから見えていたのでその近くの席を取って、食事ができるまで彼と話した。病気のこと家族のこと、街のことやアニメ、ゲーム、話し過ぎて思い出せない程だ。ハンバーガーが出来上がり食べてみる。肉厚のパティとてっぺんには大きなしいたけが挟んである。何と言ってもパティが美味しい。マックのサムライマックより厚切りの肉は、ジューシーで食べごたえ抜群。そして本当にフレッシュな味がした。それに先程の大きな椎茸とのコラボレーションが自然を感じさせる味わいになっていた。食後のデザートは、この店イチオシのジェラートでこの日は、ラッキーだったことにシングルの値段で二種類のジェラートを注文できた。私が頼んだのは、この店オリジナルのお酒を使ったジェラートとマンゴーのジェラート。このお酒のジェラートが凄く芳醇で香り高い味わいがした。

それから、その店を出て、駅チカのモスバーガーでまた語り合った。

声優学校時代の話が中心になった。あの人はどうなったかとかあの人はどうしているかとか。私は二年生まで行かなかったので知らなかったが、二年から入ってきた人でプロの声優としてしっかり活躍している人がいて画像を見せてもらったが凄く素敵な人だった。私も卒業まで行きたかった。彼は、卒業した後も劇団に所属したり、その後は転向して漫画家を目指す学校に通っていた。今でも漫画を書いている。あの一年は何よりも濃密な一年だった。

私が、オタクとして出発する原点になった一年だった。デジタルアニメが出来始め、秋葉原でじこが降臨した。いろんなことがあった。皆でレッスンに通い、授業を受け、そして切磋琢磨して、仲間になって、食事をしたり、新宿中央公園で練習をしたり、恋もした。ケンカもしたが、それでも声優を目指して頑張っていた。みんなそうだった。私だけ、脱落してしまった。

病気というものは、悲しい。だけど、あの中でも第一線で活躍しているのは、ほんの一握り。厳しい世界なんだ。俺は、脱落してしまったが、もう悔いてはいない。私は、文章に目覚め、こうしてものを書いている。声優にはなれなかったが、ブロガーにはなれた。同人作家にはなれた。プロではないが、それでも、私の道を見つけることができたのは、病気との戦いの中から生まれたものだ。ここからどう進んでいくか、まだ分からない。でも、できるだけのことはしようと思う。そう改めて思った旧友との出会いだった。