朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

法事

今日は、私の祖父の十三回忌の法要があり、妹夫婦と待ち合わせて、祖父の墓があるお寺に向かった。お寺には、私の父と叔父二人、叔母それからその子供である従兄弟やその伴侶、そして、妹の娘を含めて四人の孫が揃っていた。私は、久々に会う従兄弟たちに少し気後れする部分もありながら、お寺の本堂ヘ向かった。しばらくすると法師さんが現れ説法の次に読経が始まった。このお寺には、我が一族の墓があり、お盆やお彼岸などに訪れることが多く、お坊さんも勝手知ったる人なので私は、少しばかり緊張していたが、お経が読まれる中粛々とお焼香を行った。それから、親族一同で昼食を摂ることになっていて、私と妹夫妻は、叔父の車で私の家に近いところの料亭に向かった。道中叔父は、CHATGPTの必要性を熱く語っていた。これからは、CHATGPTを使いこなせる人が生き残ると。私は、生成AIはまだ触れたことが無いので少し新鮮な気持ちで話を聞いていた。こういった私の他愛の無いこのブログの様な文章ならものの数秒で完成させてしまうだろう。しかし、それでも私は、ガンダム富野由悠季監督の言うようにまだ生成AIは人にしかできないことを再現出来ていないと思うので半信半疑だ。使ってみないことにはなんとも言えないが。そして、そんな話を叔父としながら、料亭に到着し、中居さんに案内され部屋に入った。こんなところに小洒落た店があったものだと思った。入口は道路から奥まったところにあったが中が洞窟のようになっていて小部屋がたくさんあり全体の面積は思ったよりかなり広いのだと分かった。会が始まって懐石料理がふるまわれる中、父が祖父の伝説の様なものを紙にしたためてそれを読み始めた。祖父は、当時としては超高学歴で軍でも士官になっていて戦後も都のトップに近いところまで上り詰めた人だったからその様な話を父は得意気に話していた。それから、次男の叔父、そして三男の叔父が話したところで、祖父の話は終わりになりそうだったので、私は、自分で挙手をして私から見た祖父の話をすることにした。確かに現役時代祖父は偉大な人だったのだろう。しかし、晩年私と暮らしていた頃には、とめどない買い物癖や祖母が亡くなってからの迷走ぶりにはほとほと困らせられたのでそんな話をした。それが叔父達や叔母たちにうけたのかそれから、孫やその伴侶が全員祖父との思い出話を話すことになってしまい、妹の旦那や従兄弟の奥さんはほとんど接点が無かったのにしゃべらされて口火を切った私としては申し訳無い気持ちになったが、従姉妹の旦那が最後におもしろく締めてくれたのでまあ良かったのではないかと思った。さすが関西人は違うなこういう時。会は、滞りなく進み解散した。私は、そこが地元だったので歩いて家に帰った。叔母が今度Jリーグの年間パスポートを持っているのでぜひサッカーを見に行こうと誘われ来年のJリーグには、地元の球場に行くことになりそうだ。私は、今まで従兄弟連に会うのは、あまり気が進まなかった。なぜなら皆私とは違い社会的にも成功を収めている人たちで皆結婚もしていて子供にも恵まれている。今回会ったのは父方の従兄弟たちだったが、母方の従兄弟も皆社会生活をしっかり送っていてどちらにいても私は肩身が狭いのだが、そんな私にも持っている能力がある。それは瞬発力だ。今回話しを切り出したのも生来私は、目立ちたがりだからだ。確かに私は、人生に失敗し、病気になり、脱落したかもしれないが、それでも、私には矜持がある。それに、この人生を失敗と決めてかかるのもまだ早い気がする。私は、まだ文章を物す力があると思うし、やりたいゲームや見たいアニメもたくさんある。まだまだ人生を楽しむことは、可能だろう。だいそれたことは出来ないけれど、私なりに生きていこうと思った今日の法事だった。おじいちゃん、ありがとう。