朱乃紅スキゾ日記

管理人朱乃紅の統合失調症の闘病記、雑記

髪型

昨日髪の毛を切りに行った。私にはこだわっている髪型があって、それは、あるゲームの主人公の髪型なのだが、それを目指して10年くらいたっただろうか。

最初は、美容室に行って、少し恥ずかしいけれど、ジョークを交えながらも、その主人公の画像を見せてそれに似せてもらうように頼んでいた。だが、どの美容室に行ってもその髪型を実現することはできなかった。近いところまで近づいたことはあるが、どこか似ているようで違う。ゲーム(アニメ)のキャラの髪型なんだからそんなことコスプレでもしてウィッグを付けるしか無いだろうと言われればそれまでなのだが、その髪型はそんなに難しいようにも思えないし、どっちかと言ったら韓国風(いわゆる韓流)とも言える。大体ゲームやアニメの主人公なんてかっこいいイケメンに決まってるんだから、まず始めに、お前の面か体型直せよと言われてしまえば何にも言えない。けれど、私は、その主人公が好きでそして、人に何と言われようとその髪型は実現可能だと思っているのだ。それが実現する日をとうとう迎えた。

それは、昨日ではなく、3ヶ月前ほどだった。話は変わるが私は、美容室に通うようになったのは十代後半だった。それから三十年ほど色々な美容室を転々とした。定着したこともあるし、すぐに行かなくなったところもある。恋に発展しそうになったこともあったし、キレられ最悪の対応をされたところもある。(客にキレるってどういうこと?)そんなこんなだが、美容室は面倒くさい。カットとシャンプーだけでも軽く一時間以上かかるし、カラーなどしたら二時間、三時間。やってられない。しかも、その間、美容師と喋っていなければいけないという、苦行が待っている。それで出来上がったのが納得行かない髪型だと本当に損をした気持ちになる。予約をいちいち取らなくてはならないのも面倒だ。そして、私は、もう美容室に行くことをやめた!そしてどうしたのかと言うと、いわゆる1000円カットなるものに挑戦してみることにしたのだ。始めは、近所の1200円カット。ふくよかな体型の女性が一人で経営していた。行ってみるとのっけから結婚してるの?子供はいるの?とかズケズケと人の中に入ってくる。これはだめだ。出来上がった髪型はまあ、値段通りだったが、もう行くのはやめた。そして次は、実家の近くの1000円カット。客より従業員が多い。従業員というか身内?とにかく雑談がうるさい。しかも、毛のバキュームがしっかりしていなく、首がチクチクする。やめ。そして2000円カットに増額してそこは理容室だったけど、シャンプーと髭剃りがあって、コスパは良かったが髭剃りの時、目にクリームをいれられめちゃくちゃ痛くて、向こうは謝っていたが、何となくなあなあで仕事をしている感じが出ていてここも一度で止めた。そして、諦めた頃に駅に近い所にある、チェーン店の1350円カットに勇気を出して行ってみた。その時は、もう、理想の髪型など捨てていたのだが、そこの女性のスタッフにこれこれこういう風にしてほしいと伝えた。もちろん1350円カットなので、アニメの絵を見せることなどはできなかったが、自分の中で培っていたイメージを伝えた。時間にして約15分。え?!あのキャラの髪型に近くない?!結構いいんじゃない?!10年間追い続けてきて、たどり着いたのが1350円カット!やった!それから1ヶ月はその髪型が持続した。私は、自分の容姿云々は気にせずその髪型になれたことが嬉しかった。しかし!1350円カットは、ブースが三つあって、それぞれにスタッフさんがついている。しかも、従業員数もそこそこいるらしく、二回目に行った時はあのお姉さんはいなかった。しかも指名などできはしない。仕方なく前回の髪型を自撮りしたものをスタッフさんに見せて切ってもらった……。違う。あの時のじゃない。あのキャラじゃない。諦めて一ヶ月。気分は少し萎えた。そして、昨日再び1350円カットに行ってみた。またあのお姉さんはいない。だが、ええいままよ!と入ってみてまた一回目の写真を見せる。手際の良い男性スタッフでサクサクとカットしていく。やっぱり1000円カットはいいなぁ。どうでもいい巷話しなくていいし。楽だ。そして、できあがってみたのは……。ま、まあいいんじゃない?一回目とは違うけどそれなりに近いイメージだ。そんなこんなで、私は、1350円カットに定着していきそうだ。